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令和4年度 入学式・入寮式

令和4年度入学式 ~式辞~

ただ今、入学を許可された本科生63名、専攻科生13名の新入生の皆さん、入学おめでとう。
教職員、在校生一同心より皆さんを歓迎いたします。
また、本日、本校の入学式にご出席を賜りましたご来賓各位に心より厚くお礼申し上げます。
本日、皆さんは明治42年創立という、歴史と伝統を誇り、青森県で唯一、海のスペシャリストを養成する八戸水産高校の一員となりました。
本科生の皆さんは、これからの高校生活に、期待と希望、そして不安を抱いていることと思います。
また、専攻科生においては、これからの学びに向かって気持ちも新たにしていることと思います。

今、世界、そして日本は解決していかなければならない様々な問題・課題を突き付けられています。
地球温暖化による気候変動、それに伴う水産資源の変動、ロシアによるウクライナ侵攻に代表される国際情勢の変化などです。
こうした厳しい現状を乗り越える資質や能力、豊かな人間性を育み、たくましく生き抜いて行く力が求められています。
新入生の皆さんが本校での学習、部活動などにおいて、世の中の変化にも十分に対応できる人間力や行動力を身につけ、自立した社会の形成者へと成長していくことを期待しています。

本校は全国6600校あまりの高校の中でも40数校ある水産・海洋系の高校の一校であり、無限の可能性を秘めた海をフィールドとし、本校でしか経験できない実習や学習活動を行っています。
本校での学びは必ずや、将来の皆さんの礎となるでしょう。
さて、本日の入学式にあたり、新入生の皆さんに伝えたいことがあります。
それは「贈り物をする」ということです。 「贈り物」と言っても、それは相手へのほほ笑み、思いやり、優しい言葉・挨拶です。
人は、当然一人では生きられません。一人で生きられないのも芸のうちなのです。よって、生きていくためには人に頼らなくてはなりません。
頼る相手は友人であったり、先生方であったり、親や祖父母、親せきであったりします。
人との関係で大切なのは、相手に対するほほ笑み、思いやり、優しい言葉・挨拶なのだと思います。
相手に支えてもらうためにはまず先に自分からほほ笑みを与え、相手を思いやり、優しい言葉掛け・挨拶をする必要があります。
その後に相手からの返礼、つまりは優しく応じてもらえるのだと思います。
当たり前のように思うと思いますが、基本は自分から、ということは忘れがちです。心に留めておいてください。人生ほほ笑み返しです。
保護者の皆様、本日、お子様を八戸水産高校の生徒としてお預かりいたしました。
この上は全力を挙げ、一人ひとりの成長のため教職員一同努力してまいります。
しかしながら、学校教育は保護者の皆様との信頼関係なくしては大きな成果を上げることはできません。
学校・家庭・地域の三者が一体となってより良い教育環境を構築されると思いますので、本校の教育活動に対しまして格段のご理解とご協力をお願いいたします。
結びに、本日ご出席いただきました皆様に重ねて感謝の意を表し、また、晴れやかな気持ちと大きな決意を胸に秘めた新入生にとって、明日からの高校生活が将来にとって大きな財産となっていくことを祈念し、式辞といたします。

令和4年4月7日
青森県立八戸水産高等学校
校長 嵯峨 弘章





令和4年度眺洋寮入寮式
 
本校の寄宿舎「眺洋寮」で高校生活を過ごす仲間が入寮しました。
楽しい寮生活の始まりです。